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学者らはウディナ山について、近くに位置するベズイミアニ山と同じような運命をたどる可能性があると考えている。ベズイミアニ山は1956年に噴火し、35キロから40キロの高さまで噴煙をあげた。
科学アカデミー準会員のイワン・クラコフ氏は「火山が長い間沈黙しているとき、最初の爆発は壊滅的になる可能性がある。大量の火山灰が噴出されて遠くまで広がり、周辺の集落だけでなく、地球全体の大きな領域にも被害を与える可能性がある」と述べている。
学者らによると、死活山と考えられていたウディナ山では2017年秋から地震活動がみられるようになり、それ以来、地震の頻度が高まっている。
2018年春、地震活動を確認するために地震観測所が4カ所に設置された。ウディナ山では2018年5月から7月にかけて、599回の地震が観測された。統計によると、このような活動を示し始めた世界の火山の約60%が噴火している。今年2019年には、ウディナ山の周辺にさらに複数の観測所が設置される予定。これらの観測所の装置は、非常に弱い地震活動も観測できるという。
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