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先に、フランスのルメール経済相は、仏政府が筆頭株主のルノーと連合を組む日産自動車とのアライアンス強化のために、ルノーへの出資比率を引き下げる用意があると述べた。
ロイター通信が関係筋の話として報じたところによると、「日産はFCAとルノーの経営統合を支持する見返りとして、ルノーに対し日産への出資比率を現在の43.4%から大幅に引き下げることを求める構え」。
また報道によると、経営統合案が白紙に戻った後、FCAのジョン・エルカン会長とルノーのジャンドミニク・スナール会長が、提案を復活させることについて話し合ったという。
ロイター通信は、統合交渉に関してエルカン会長のアドバイザーを務めるトビー・マイヤーソン氏が10日、日産幹部と予備協議を行うため、横浜の日産本社を訪問する予定で、日産の西川広人社長も協議に参加する可能性が高いと報じている。
FCAは5月末、ルノー・グループの取締役会に1対1の比率による経営統合を提案する法的拘束力を持たない書簡を送付した。一方、FCAはその後、ルノーとの経営統合案を成功裏に進めるための政治的な条件がフランスには存在していないとして、提案を撤回した。