記者稼業は次第に危険に? ロシア人記者麻薬販売の嫌疑で逮捕に国内世論が騒然

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逮捕されたインターネット新聞「メドゥーザ」のイヴァン・ゴルノフ記者を支援するロシア人ジャーナリスト、活動家らの大行進が6月12日、モスクワで行われる。大行進の組織側はゴルノフ氏に対する刑事捜査を取りやめ、「麻薬を仕掛け、刑事犯罪をねつ造し、注文した者らを罰す」ことを要求している。

スプートニク日本

ゴルノフ記者が逮捕の事実は7日金曜明らかになった。警察の発表によれば、ゴルノフ氏の身体検査で合成薬物メフェドロンの入った5つの包みが発見されたほか、家宅捜査でコカインをはじめとする麻薬の入ったパッケージが押収された。この他ロシアのマスコミはゴルノフ氏は逮捕の際に殴打されたと報じているが、ロシア内務省はこの情報を否定している。

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ゴルノフ氏には刑事事件の嫌疑がかけられており、本人は現在自宅謹慎状態にある。

ゴルノフ氏も彼の支援者らも、ゴルノフ氏にかけられた嫌疑はねつ造であり、そのジャーナリストとしての職業上の活動に関係したものとの考えを示している。ゴルノフ氏が一番最後に書いた記事は、葬儀屋ビジネスと捜査機関内の複数の高官の贈賄の絡みに関する内容だった。 

ゴルノフ氏の弁護士のドミトリー・ジュライ氏はスプートニクからの取材に麻薬の袋は仕組まれたものである可能性があると語っている。

「(麻薬の)袋はリュックサックの中の荷物の上にあった。このことは袋が荷物の上に置かれたことを示している。さもなければ袋は持ちものと混ざり合わさっていたはずだ。我々は(中略)両手と爪半月の洗浄を採取するよう要請した。もし捜査委員会のいうように彼(ゴルノフ氏)が麻薬を販売していたならば、手に麻薬の跡が残っているはずだからだ。ところが捜査側は我々の要請を退け、さらにリュックサックの内側からのサンプル採取を行わなかった。もしイヴァンが麻薬を運んでいたのなら、その痕跡がリュックの内側に残るはずだろう。」

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ジャーナリズム界の多くの人がこの説に傾倒していることは注目に値する。9日、ロシア国内の大手ビジネス紙のヴェードモスチ、コメルサント、RBKデイリーの3紙もこの件についての共同声明を表した。声明で新聞社編集部は、ゴルノフ氏の逮捕および立ち入り捜査時の内務省職員の行動を調べ、調査した結果をマスコミに公表するよう求めている。

ゴルノフ氏についてはジャーナリストら以外にも多くの社会活動家、芸術界の活動家、一般市民からも支持が表明されている。

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