スプートニク日本
研究者らは、サソリの毒から2つの有効な化合物を分離することに成功した。これらの化合物は、抗生物資が効かない菌に対し効果的に作用する。それらの1つはぶどう状球菌を根絶し、また別の成分は、結核菌を絶やすことができた。
しかし、サソリの天然毒を治療に活用することは、あまりに高額につく。サソリの毒を1リットル得るために必要となる費用は、約1千万ドル(10億8600万円)。そのため、研究者らはこれらの化合物の化学的合成を課題に設定し、そして見事に達成した。
スタンフォード大学はマウスで実験を行ない、人工の類似物が、サソリの天然毒と同様の効果をもつことを証明した。今後、研究者らはこの製剤を人間の治療に応用していくつもりだ。
抗生物資が効かない深刻な化膿炎症や結核は過去のものになる。また、スタンフォード大学の研究者らによれば、結核は今後25年のうちに完全に根絶される可能性があるという。
関連ニュース