オマーン湾タンカー攻撃 現時点で自衛隊派遣の必要はない=防衛省

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中東のオマーン湾で日本の海運会社が運航するタンカーなど2隻が攻撃された事件で、日本の岩屋防衛相は18日、記者団に対し、現時点で自衛隊を派遣する必要はないとの考えを示した。NHKが報じた。

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NHKによると、岩屋氏はタンカーが攻撃された事件について「攻撃した主体が必ずしも明確ではなく、日本人はいない。引き続いての攻撃もない現時点では、自衛隊を派遣する考えはない」と述べた。

また岩屋氏は、同事件をめぐって米国とイランの間で緊張が高まっていることについては、事態の進展を注視するとの考えを示した。

西村官房副長官は18日の記者会見で、米国が中東地域に約1000人の兵士を増派すると発表したことについて、中東における緊張の高まりを「深刻に懸念」していると述べた。

イランとアラブ諸国のメディアは6月13日、オマーン湾で2隻の石油タンカー「フロント・アルタイル」「コクカ・カレイジャス」に対し攻撃が行われたと報道。一部の情報によると、魚雷による攻撃が行われ、その結果2隻の船上では爆発と火災が発生したという。一方、爆発と火災の原因となったのが実際に魚雷攻撃だったことを公式に確認する情報はない。2隻の乗組員らは全員救助され、イラン国内に避難した。2隻のうち一隻を所有する船主によると、フロント・アルタイルには攻撃当時、ロシア人11人が乗っていたものの、その中に負傷者はいないという。

米国は今回の攻撃について、イランが実行したものだとして非難した一方で、具体的な証拠は示していない。これに対してイランのザリフ外相は、タンカーへの攻撃に同国が関与したとする米側による非難について、根拠のないものだと述べている。

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