日本人彫刻家 極上の大理石を求めてウラルへ

© 写真 : Aleksey Kunilov/Oblgazeta.ru日本人彫刻家 極上の大理石を求めてウラルへ
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京都で活躍する彫刻家、黒川徹さんが6月半ば、ウラル産の大理石の石材を求め、ロシアのスヴェルドロフスカヤ州のポレヴォイ市にてやってきた。黒川さんはウラルの大理石で露日の友好を象徴する彫刻をつくろうとしている。

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黒川さんはウラルに来る前に同じくウラル出身の小説家パーヴェル・バジョーフの作品を読み、『石の花』の主人公のダニールに感銘を受けた。地元の「オブルガゼータ」紙からの取材に「石に命を吹き込もうとする彼の意気込みは自分に近く、よくわかる」と語っている。

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黒川さんが作品のために選んだのは重さ2.5トンの灰色の大理石。黒川さんはポレヴォイ市で2週間の滞在の間、電気工具、ノミ、鏨を駆使して作品を仕上げた。オブジェは2つの球から成り立っており、黒川さんは平和と一体を象徴する作品と説明している。

黒川さんは1984年京都生まれ。筑波大学を卒業後、京都市立芸術大学で教鞭をとる一方で創作活動を続けている。2007年に神戸ビエンナーレ現代陶芸コンペティションで准大賞と、長三賞現代陶芸ビエンナーレで長三大賞を受賞している。

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