© 写真 : Consulate General of Japan in Vladivostok中村総領事
中村総領事
中村総領事は今年1月に赴任したばかり。ウラジオストクは経済的に発展しているだけではなく、文化面や食に恵まれており、ロシアと東洋の融合で様々な食が楽しめるウラジオストクでの生活を楽しんでいると明かした。
ウラジオストク総領事館の管内では、カムチャッカやマガダンも含め、日露交流年の枠内で115もの文化行事が行なわれ、約14万人が参加した。このような規模で文化行事が行なわれたことはかつてなく、日露文化交流の発展ポテンシャルを見せつける出来事となった。つい先日も、ウラジオストクとナホトカで島根の石見神楽が披露された。石見神楽は、日本各地の神楽の中でも特にエンターテイメント性が強いことで知られている。豪華な衣装やダイナミックな舞に、ロシアの観客も大興奮だったという。
近年のロシア極東への日系企業の進出には目をみはるものがあり、マツダ・ソラーズや日揮と北斗によるリハビリテーションセンターといった既に成功をおさめているプロジェクトの他にも、東京農業大と極東連邦大の温室でのイチゴのテスト栽培など、アカデミック分野での協力も進んでいる。東北大が極東連邦大と共同で津波の研究を行なっているほか、東大・京大・大阪大といった大学とも研究プロジェクトが実現。最近、ロシア科学アカデミー極東支部を訪れた中村総領事は、その重要性をあらためて認識したという。
また、ウラジオストクでは、8項目の経済協力プランのひとつ「快適・清潔で、住みやすく、活動しやすい都市作り」に基づき、より住みよく魅力的なまちづくりのためのマスタープランがすでに日建設計によってコジェミャコ沿海地方知事に紹介されている。