リビアのWHO事務所はツイッターで、「トリポリ周辺で発生した戦闘は4ヵ月続いており、犠牲者数は1048人に達し、その中には106人の民間人が含まれる。また、289人の民間人を含めた5558人の負傷者がでている」と発表した。
WHOの発表によれば、医療機関への援助のため医師の派遣や医薬品の送付が続けられている。
東部リビア国軍のハリファ・ハフタル司令官は4月4日、トリポリを「テロリストから解放」するため、自国軍に対し同都市への攻撃を命令した。政府に忠実なトリポリの武装勢力は、これに応じて「怒りの火山」作戦を開始すると発表した。
リビアでは2011年に同国のカダフィ政権が打倒され、カダフィ大佐が殺害された後、政治危機が始まった。リビア東部には国民によって選出された議会があり、首都トリポリには国連と欧州連合(EU)の支援を受けて形成されたファイズ・シラージュ氏が率いる国民合意政府(統一政府)がある。
関連ニュース