ハ・ヘギュン氏は、日本の輸出状況を監視する安全保障貿易情報センター(CISTEC)の発表を根拠にこうした声明を表している。
聯合ニュースは1996年、 大阪港で50キロのフッ化ナトリウムを北朝鮮に秘密裏に輸送しよ うとしていた船舶が摘発され、同年、 神戸港でもフッ化水素酸50キロを積んだ北朝鮮船が発見され、 取り押さえられた事実を列挙している。このほか、2002年、 2008年にも日本から北朝鮮へ不法に凍結乾燥機、 タンクローリーが輸出されている。
10日夜、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は、米国のマイク・ポンペオ国務長官と電話会談を行い、日本政府が韓国へハイテク資材の輸出を規制したことについて懸念を表明した。
康京和外相によれば、貿易規制は韓国企業に損失をもたらすおそれがあり、世界の貿易秩序、また、米国の企業に対しても否定的な影響を与えかねない。世界的なサプライチェーンに混乱を与え、韓国と米国、日本の間の技術的協力の観点から、望まれるものではない。
日本は今月1日、韓国向け半導体材料の輸出管理を強化すると発表した。新たな規則によると、日本企業は、サムスン電子、SKハイニックス、LGディスプレイなどの企業を含む韓国向けの半導体材料の輸出について、契約ごとに許可を得なければならない。
日本政府は、こうした措置は、韓国政府が北朝鮮に対する国連の制裁を遵守しなかったことに関連していると表明した。
韓国政府によれば、 今回の措置は、韓国の裁判所が日本企業に賠償を命じた元徴用工訴訟を巡り、日韓間の信頼関係が崩れたことが背景にあるとされている。韓国は、従軍慰安婦問題にも、徴用工問題にも、ピリオドを打つつもりはなく、むしろこれらの問題を国際化している。