5人からなる委員会のうち3人の委員が和解案を支持。現在、米司法省の最終決定を待っている。決定を受ければ、FTC史上最高額の罰金となる。
ケンブリッジ・アナリティカによるスキャンダル
FTCは2018年3月、フェイスブックがユーザー8700万人分の個人情報をデータ分析企業ケンブリッジ・アナリティカに引き渡したことに関連し、フェイスブックに対する調査を開始。ケンブリッジ・アナリティカは2016年、米大統領選挙キャンペーンの際に当時のトランプ候補と協力していた。同社の研究者らは当時、得られたデータに基づいて、有権者の政治的嗜好に関する評価を行ったほか、有権者それぞれが関心を持つ分野に直接含まれる広告を本人向けに表示していた。
調査の結果、フェイスブックへの罰金は30〜50億ドルになる見通しだった。
先に明らかになったところ、アップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏はケンブリッジ・アナリティカによるスキャンダルを受けてフェイスブックのアカウントを削除した。その上で、他の人にもプロフィール削除を推奨している。