中世、現在のノルウェー、スウェーデン、デンマークのある場所にはおびただしい数のヴァイキングが暮らしていた。ヴァイキングの世界観と伝統は他民族に強い影響を及ぼした。ヴァイキングの死生観では死後、神々のいる館へたどり着き、そこで暮らすと信じられていた。裕福なヴァイキングやリーダーが死ぬと、「天上の宮殿」へ向かう埋葬用の船に乗せられて埋められた。
墓が見つかったのはストックホルムから北に74キロ離れたガムラ・ウップサラ市。同市はヴァイキングの栄えた800年から1050年の間を通じて、巨大な文化の中心地だった場所として知られている。
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埋葬場所からは2隻のヴァイキング船が見つかった。
Uma das embarcações descobertas na cidade de Uppsala, na Suécia, estava enterrada e praticamente intacta! https://t.co/oUz6PVIWwq
— Revista Galileu (@revistagalileu) July 12, 2019
こうした埋葬方法は裕福なヴァイキングが死んだ場合に広く用いられていたもので、副葬品として宝物や武器、時には奴隷も一緒に埋められた。
Ni som med spänning följt nyheterna om de nya båtgravarna i Gamla Uppsala har så klart inte missat SVT:s fina reportage från utgrävningen. https://t.co/mkXKpXE8kl
— Gamla Uppsala museum (@Gamla_Uppsala) July 10, 2019
一緒に馬や犬が埋葬されていることから、このヴァイキングは家柄のいい有力者であったと推測されている。
発掘グループを率いるイオハン・アヌンド氏は、「現段階ではこの人物については何もわかっていない。骨の分析で年齢、背丈、外傷や病気の有無が判明する。我々は彼がどこで生まれ、育ち、人生の大部分を過ごしたかを知りたいと思っている」と語っている。