かつてこの村には７０人ほどのが住んでいたが、1966年、村の近くにダム建設が決まった時から、村人はここでの生活に不安を感じ始めた。
最終的には建設計画は実現には至らなかったものの、計画発表から村を離れる人が出始め、とうとう最後の一人がいなくなった。
人の消えた村を謳歌したのは自然だった。倒壊した家、ひしゃげた神社は苔むし、草で覆われ、窓を突き破る草の生命力がまぶしい。
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サイン
日本を旅していた動画カメラマンのカイ・オウマワタリさんはある時、廃墟と化したナガタニ村にいきあたった。カイさんはこの風景に心惹かれ、村のことを調べると、ここには２０年以上も前から人が住んでいないことがわかった。
