シャチの動画を公開したバフト・マヴラノフさんは「解放されたシャチたちは人々に助けを求めにやって来た。釣り人たちは解放されてから2日後に動画を撮影した。若い雌のシャチはボートに泳ぎ寄り、食べ物を求めた。これは、このシャチが野生では生きられないことを物語っている」と語った。
専門家たちは、閉じ込められていた動物たちの解放を急いだため、彼らを生息する自然な環境に完全に適応させることができなかったとの見方を示している。
「イルカ監獄」ではシャチやベルーガを解放する数日前から人との接触が急激に減らされたことがわかっているが、それだけでは不十分だったようだ。
一方、社会連合「シャチとベルーガに自由を」のメンバー、ドミトリー・リシツィンさんは、一番悪いのはシャチなどに餌を与える人々だとし、「動物はその後、自分で餌を取ることができないため死ぬ運命にある」と語った。
また複数の動物愛護者たちは動画について、シャチを捕獲するビジネスの嫌疑を晴らすために意図的に公開されたとの見方を示している。
『イルカ監獄』の存在は、2018年10月、環境保護団体「グリーンピース」がレッドブックで絶滅の危機に瀕していると認証されたシャチ、13頭をロシアから中国に違法に販売する計画があることをすっぱ抜いたために世界に大きな反響を呼んだ。この場所にいる、海洋性の哺乳類は過去5年で15頭が持ち出され、姿を消した。ロシア捜査委員会はこの事件を動物を非合法に捕獲し、これを残忍に扱った犯罪として捜査を開始している。
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