日韓関係が悪化する中、参加が予定されていた朝鮮通信使の復元船を対馬に派遣するイベントが取りやめになったほか、例年来賓として招かれているプサン市職員ら、およそ60人の出席が見合わせになった。
一方、交流の場となってきた伝統の催しを途絶えさせてはならないなどとして、プサン市の舞踊団など民間からの参加者およそ70人が催しに参加することを決めた。
3日、船に乗った一行は対馬市の比田勝港に到着し、久しぶりに再会した対馬市側の担当者と握手を交わした。
朝鮮通信使の行列を再現する催しは日韓の合わせておよそ300人が参加し、現地時間の4日午後3時半ごろから行われる。
日韓関係の悪化は対馬市の観光産業に影響を与えている。去年、対馬市を訪れた韓国人観光客は41万人余りと7年連続で過去最多を更新していた。しかし長崎県対馬振興局が宿泊施設などへ関係悪化の影響を調べたところ、先月や今月の宿泊客の予約状況が去年と比べて軒並み減少し、最大で9割減った施設もあることが分かった。
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