グレネル駐ドイツ米国大使はまた、「ドイツ国民が貿易黒字を自国のために使っているのに、アメリカの納税者が5万人を超える駐ドイツ米国軍にお金を払い続けると思うと、確かに不愉快だ」とDPA通信に対して語った。
以前、ジョーゼット・モスバッハ駐ポーランド米国大使は自身のツイッターに、「ポーランドはNATOに対して軍事費の責務を全うしている、ドイツはそうではない」と書いた。「駐ドイツ米軍がポーランドに来るのであれば、歓迎したい」とも表明している。
Poland meets its 2% of GDP spending obligation towards NATO. Germany does not. We would welcome American troops in Germany to come to Poland.
— Georgette Mosbacher (@USAmbPoland) August 8, 2019
グレネル駐ドイツ米国大使は、「トランプ大統領は正しい。モスバッハ(駐ポーランド)大使も正しい。これまで多くの米国大統領が、欧州の経済大国に対し、自国の防衛は自分で払うように要請してきた。この要請は、長い年月、多くの政府に対して行われてきた」と語る。「今こそ、アメリカ国民とアメリカ大統領が反応する時がきた」ともコメントした。
ドイツには、欧州最大数のアメリカ軍が配備されており、その数は3万5千人になる。その他にも、アメリカ軍に雇用される1万7千人のアメリカ人、1万2千人のドイツ民間人がいる、とテレビは伝えている。
アメリカのトランプ大統領は、NATO同盟国がGDP2%をNATOに支払うという義務を果たしていないと、繰り返し不満を表していた。NATOからアメリカ軍を引き上げるという意志も時折表明している。