中国人民銀行は、人民元の対ドル基準値を8月1日から2週連続で引き下げている。
中国人民銀行の潘功勝副総裁は、人民元は米国との貿易戦争の悪影響を受けているが、中国経済の全体的な状況は安定しているため、為替レートの変動は短期的な現象だと発表した。潘氏は「中国経済の安定性とポテンシャルは、為替レート安定のための強固な基盤を提供している。人民元は貿易摩擦やその他の外的要因の影響を受けているが、制御なしの切り下げは起こらないと考えている」述べた。
中国人民銀行の元の為替引き下げは、米国が9月1日から中国からの3億ドル規模の輸入品に対し、新たな関税を導入するとの発表を受けて始まっている。トランプ米大統領は、中国を「為替操作国」として厳しく非難している。