日本人観光客およそ35人が今秋にクナシル島とイトゥルップ島を訪問の可能性

© Sputnik / Ekaterina Chesnokovaクナシル島
クナシル島 - Sputnik 日本
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共同通信は16日、南クリル(北方4島)での露日共同経済活動をめぐる観光分野でのパイロット事業として、日本人観光客およそ35人が今秋にクナシル島(日本での表記は国後島)とイトゥルップ島(日本での表記は択捉島)を訪れる方向で調整していることがわかったと報じた。

共同通信によると、日本人観光客はビザなし交流の枠組みを利用して10月11日から16日にクナシル島とイトゥルップ島を訪れる可能性がある。ロシア側関係者への取材でわかったという。

日本とロシアとの間の領土問題、第二次世界大戦の終結後からいまだ解決に導かれていないこの問題は、二カ国の間の障害となっている。

ロシア外務省のザハロワ報道官 - Sputnik 日本
ロシア外務省 東京五輪の地図で南クリルが日本領とされたことについて 両国関係を阻害する
ロシアと日本の間にはすでに70年以上も平和条約が存在しておらず、日本は1855年に結ばれた日露通交条約に基づいて国後、択捉、色丹、そして歯舞群島を要求している。1956年、ソ連と日本は共同宣言に署名。その中でソ連は、日本との平和条約が締結した後に、日本へ歯舞と色丹を引き渡す可能性を検討することに同意している。国後・択捉の扱いについてはそこでは触れられていない。

しかしソ連は、1960年に日本が米国と日米安全保障条約を締結した後に、日ソ共同宣言での約束を拒否した。その後に行なわれた協議の数々はどんな結果ももたらさず、第二次大戦終結にからんだ平和条約が締結されることはなかった。
ロシアの立場は、島々は第二次世界大戦の結果としてソ連領になったのであり、ロシアがこれらの島々に対して主権を有していることは疑いがないというものだ。

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