「ワシントン・ポスト」紙によれば、2019年のはじめ、ジュゴンの子どもが漁師らに救助された。
近くに母親ジュゴンの姿がなかったため、タイ当局が保護。哺乳瓶で授乳し、海藻の食べ方を教えた。その後海に戻されたが、海の神としてマリウムベイビーと名づけれたそのジュゴンは、なんどか傷だらけで戻ってきた。1週間前、このジュゴンは再び戻ってきたが、餌を食べることを拒み、かなり衰弱していた。その後、貧血を起こし、死亡した。
6月、タイも含めた東南アジア10カ国からなる団体が地域の海洋ゴミ防止に関する共同声明を発表した。
地球でもっとも深い場所でさえ
米国の研究者ビクトル・ベスコボ氏は、太平洋の海底に潜水し、水深約11キロメートルまで達した。そこで同氏は科学研究では新種となる4種の甲殻類と、そしてゴミを発見した。
国連のデータでは、世界の大洋には捨てられた約1億トンの海洋ゴミがある。それらは地上から流れ出たものと船舶が投げ捨てたものと両方。海洋ゴミをすべて集めた場合、その面積は150万平方キロメートルになる。さらにプラスティックは分解されることがないという問題がある。海洋生物はそれらをプランクトンと間違え、飲み込み、その後、死亡してしまう。
雪の中にさえ
また報道では、ドイツとスイスの研究者らは北極圏の氷や雪の中でプラスティック微粒子を発見している。研究者らは、グリーンランドおよびスヴァールバル諸島の氷でできた深井戸から採取したサンプルを分析。また比較のため、欧州の人里離れた地域であるスイスのアルプス山脈の雪から得たサンプルを調査した。
食物の中にまで
以前、カナダのビクトリア大学研究チームが、専門誌Environmental Science and Technologyに報告書を掲載した。報告書によると、人は毎年平均4万から5万のマイクロプラスチックを食物とともに飲み込んでいるという。