ペル枢機卿は今年3月に6年の実刑判決を受けた。裁判所は、1996年にペル氏が聖歌隊の少年2人(当時13歳)に性的暴行を働いたことを認めている。
弁護側は、控訴に当たり性的暴行が「不可能」である理由を13件挙げていた。その一つに、ペル氏のマントは非常に重く、罪に問われているような性的行為を行うのは無理だというものがあった。裁判所は13の理由すべてを退けている。
ペル枢機卿はローマ教皇庁でも最も影響力のある人物の一人だった。2013年のコンクラーヴェ(教皇選挙)ではホルヘ・マリオ・ベルゴリオ氏(現在のフランシスコ教皇)が選出されたが、ペル氏は教皇の最有力候補の一人と見なされていた。
カトリック教会の性スキャンダルは初めてではない
ローマカトリック教会は常に、児童虐待に関連した新たな性的スキャンダルが出る度に話題の中心にある。2018年には、少なくとも300人の聖職者がふしだらな行為で訴えられている。この問題と教皇の反応については、スプートニク通信が以前取り上げた。