同紙によれば、チェン氏は17日、観光客として北京から香港に入り、政府側のデモが行われている場所を訪れていた。また翌18日には、チェン氏は反体制側の行う数十万人規模のデモを視察していた。
チェン氏は香港滞在中に中国語のミニブログサイト「新浪微博(シンラン・ウェイボー)」の自分のページに撮影した複数のビデオを公開していたが、現在、ビデオは削除されている。チェン氏が最後にアップしたビデオは香港国際空港から送られたもので、その中でチェン氏は警察と法律家協会からの圧力を受けて、滞在を短縮し、帰国を余儀なくされたと語っていた。
サウスチャイナ・モーニングポスト紙は、21日に、別の人権擁護家のシュイ・ジハン氏がSNS上に、チェン氏は中国に帰国したものの、連絡が取れないと書いていたことを明らかにしている。サウスチャイナ・モーニングポスト紙もチェン氏との連絡を試みたものの、消息はつかめていない。
香港の大規模抗議行動はすでに3ヶ月続いている。住民たちは、中国政府によって迫害された人々の身柄を中国本土に引き渡す法案を地域当局が検討し始めた後に、街頭での抗議行動に集まり始めた。