いじめと孤独に向き合う。専門家らが、日本の学校の長年の問題に対する対応策を語る

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夏休みも終わりに近づき、子どもたちは新学期に向けて準備をしている。しかし一部の子どもたちにとって、授業開始は嬉しい出来事ではない。日本の学校におけるいじめは、相変わらず大きな問題だ。国内統計によると、いじめによる若者の死亡件数で日本は世界のトップをいく。

21日、東京都人権プラザで、教育評論家である尾木直樹氏のレクチャーと、いじめ問題とその犠牲者をテーマとしたトークセッションが行われた。尾木直樹氏は、いじめ問題は、多くの人が想像するよりも深刻だと語る。尾木直樹氏は、25%の小学校ではいじめはないという統計に憤慨しており、その数字は正確ではないという。

トークセッションでは、教育分野の専門家や研究者、 NPO法人ジェントルハートプロジェクトのような、 子どもをサポートする団体の代表らの参加が見られた。 出席者の中には、学校時代にいじめられた経験をもつ人もいた。

発表者の中には、いじめの結果、子どもを失くした経験を語る人もいた。また、子どもが一人でいじめに耐えたと思っている参加者もいた。学校ではいじめを認識しているが、真剣に受け止めず、親に問題を伝えないという状況もよく見られる。

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尾木直樹氏は、いじめの解決に重要なのは、状況を傍観できる大人の意見ではなく、子ども自身の気持ちを理解することが大切だと語った。そのため、子どもが苦しんでいる時は、それがいじめのせいかどうか議論が中心になるべきではない、という。しかし尾木直樹氏は、今のところそのような理解は不十分であり、そのため子どもたちは多くの場合において、いじめに一人で向き合うことになると指摘した。親は何も知らず、教師は問題を無視しているのだから。

専門家らは、そろそろ学校は子どもの助けを求める声にもっと注意を向けるべきであり、いじめ問題克服には学校と家族の間で強い連携体制をつくることが極めて大切だと語った。

このトークセッションは、8月末まで行われる「心と体を傷つけられて亡くなった天国の子どもたちのメッセージ」展の開催に合わせて実施された。メッセージ展では、いじめによりこの世を去った子どもや20歳前後の若者の手紙やメモが展示されている。彼らの中には自ら死を選んだ者もいれば、学校や自宅で殺された者もいる。

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