2020年のG7サミットにトランプ大統領がロシアを招待する考えを示している点について、シューマー議員は、「米国が次のG7サミットのオーガナイズ、そして実施に責任を持っているときにプーチン大統領を招待するとは恐ろしい話」と批判した。
シューマー議員はロシアによるクリミア編入や、米大統領選時のいわゆる「ロシア疑惑」、さらにはロシア「主導」の軍拡競争を理由に、トランプ大統領の考えに懐疑的姿勢をあらわにした。
As the U.S. takes on the responsibility of organizing & hosting the next G7 summit, it is appalling that @realDonaldTrump appears hell-bent on inviting Vladimir Putin back as Russia continues to forcibly occupy Crimea, interferes in our elections & initiates a new arms race.
— Chuck Schumer (@SenSchumer) August 26, 2019
また、ロシアを2020年のG7に招待することで、米国はプーチン大統領やその政権基盤を支持するオリガルヒに対して弱腰であることを示すことになり、結果的には米国の立場を弱めると発言。
フランスで開催されたG7サミットにおいても、地球温暖化対策といった地球レベルの問題を解決するうえで米国は指導的立場を示すことができなかったことから、結果的にその威信を貶めることになったとして、トランプ大統領の外交政策を批判した。
トランプ大統領は先に、来年の米国でのG7にロシアを招待してはどうかというマクロン仏大統領の提案に同意を示していた。
ロシアのプーチン大統領はこれに対して、G7諸国とのいかなるコンタクトもロシアには有益との考えを示しており、G8としてのフォーマットの再開も除外していない。
ロシア大統領府のペスコフ公式報道官は、来年の米国でのG7サミットへの招待状が届けられた場合、クレムリン側は必ず検討に付すとする声明を表した。
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