ブルームバーグが確認したところによると、イランの濃縮ウラン貯蔵量は制限の300キロを超え、357キロを達している。さらに、濃縮度は決められた3,67%の基準を超え、4.5%にまで高められている模様。
イランのウラン濃縮度引き上げはIAEA保障措置協定に違反しない?
今年7月、ロシアのラブロフ外相は核合意で決められた3.67%を上回るレベルでのウラン濃縮に着手するというイランの決定は核合意(正式名称:包括的共同行動計画)の範疇であり、核不拡散条約や国際原子力機関(IAEA)の保障措置協定、またこれに付帯するプロトコルにも違反してはいないという見解を表した。
ラブロフ外相は「状況の先鋭化はパラドックス的だ。米国は自分で核合意を離脱し、核合意お承認した国連安保理の決議を遂行しないでおきながら、イランに後ろ指を指している」と語った。
イランは、米国の核合意離脱から1年を迎えた5月8日、包括的共同行動計画(JCPOA)と呼ばれるイラン核合意の余剰分の濃縮ウランと重水などに関係する一部の義務の履行を停止したと発表した。
イランは、核合意の制限に縛られることはないとの考えを発表した。