トレジャーハンターのトム・クラークさんは、1979年に家の近くを金属探知機で探索していた時に、この指輪を見つけた。
当時クラークさんは指輪をそれほど重要視せず、博物館に持って行った。博物館では、この指輪に歴史的価値はないと言われ、トレジャーハンターになったばかりのクラークさんは指輪を瓶に入れ、ガレージに置き、その後、忘れてしまった。当時、壊れて黒ずんでいた指輪は、経験の浅いトレジャーハンターだったクラークさんの関心を引かなかった。
だが数か月前にガレージのいらない物を整理していた時、クラークさんは古い指輪に気づき、これが本当にただの古いゴミなのかどうかを確かめることにした。
Metal detectorist finds 14th-century gold ring worth “up to £10,000” in garage (via @BBCNews) https://t.co/DnrqLCDNkK
— BBC History Magazine (@HistoryExtra) August 27, 2019
それは無駄ではなかった。鑑定の結果、指輪は欧州の人口が「黒死病」と言われたペストで約半分に減少したおよそ670年前の14世紀半ばにつくられたことがわかった。
クラークさんは指輪をオークションに出品することを決め、落札価格は1万ポンド(約129万5000円)と予想されたが、オークションで販売することはできなかったという。
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