イタリアでは8月28日に第76回ヴェネツィア国際映画祭が開幕し、30日にはこの映画祭でドキュメンタリー映画「タルコフスキー:シネマ・プレイヤー」が公開された。
監督のアンドレイ・タルコフスキー(息子)によれば、映画製作が始まったのは2003年のこと。当時はタルコフスキー(父)監督と共に仕事をした関係者のインタビューも取り入れる予定だったが、経済的な問題で制作が滞る時期が多かった。その間、タルコフスキー(父)監督についての研究や資料が次々と公開されていったため、アンドレイ監督は方針を変更。息子が父について語るモノローグとして映画製作を継続することとした。
映画の中では、アンドレイ監督の祖父で、20世紀ロシア文学を代表する詩人のアルセーニー・タルコフスキーも取り上げられている。アンドレイ監督によれば、祖父・アルセーニーの詩学こそ、タルコフスキー(父)監督の創作源になっている。
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