エスパー米国防長官は、中距離核戦力(INF)全廃条約が失効した翌日、地上配備型の中距離ミサイルをアジアへ早期に配備することへの意欲を示した。
ミーハン駐ロシア・オーストラリア大使は、米国のミサイル配備の可能性に関するオーストラリア当局の反応についてコメントした。
大使はリア・ノーヴォスチ通信のインタビューで「オーストラリアの国防相も首相も配備しないと述べた。もちろん私は、新たな首相や新政府が5〜10年後に何をするか予測はできないが、我々の首相は配備しないと述べ、これは十分に明確で、はっきりした答えである」と述べた。
8月2日、INF全廃条約が失効した。米国は今年はじめ、ロシアが長期間にわたって条約に違反していると非難、一方的な離脱を表明した。ロシアはすべての批判を否定している。ロシアはINF全廃条約を完全に順守していると繰り返し発表した。ロシアのラブロフ外相は、ロシアには米国に対して米国の条約順守に関する非常に深刻な疑問があると述べた。ラブロフ外相は、米国の条約違反に関する非難は何の根拠もないと指摘した。