コアラ絶滅の危機が高まっている理由の一つに、ユーカリの森林面積の縮小がある。ユーカリはコアラの唯一の食物であるが、中には、一種類の木に「専門特化」しているコアラもいる。
実験の過程で、クイーンズランド大学の専門家らは、ユーカリ・オブリクアを栄養源とするココアラの腸内微生物叢を、ユーカリ・ビミナリスを食べたコアラに移植した。
その結果、コアラは両種のユーカリを積極的に食べるようになった。
研究者らは、便微生物移植は将来、コアラの食餌の幅を広げ、新たな、より安全な生息地に移動させる際にも利用可能になる、と述べている。