便微生物移植がコアラを絶滅の危機から救う

© AP Photo / Wong Maye-Eコアラ
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オーストラリアの複数の大学から構成される研究者グループが、絶滅の危機にあるコアラの個体数を増やすために、予想外の方法を提案した。この研究者グループは、便微生物移植を行うことで、コラの腸内フローラを変化させ、食餌の幅を広げ、絶滅のリスクを低下できると論じている。この学術論文は専門誌Animal Microbiomeに掲載された。

コアラ絶滅の危機が高まっている理由の一つに、ユーカリの森林面積の縮小がある。ユーカリはコアラの唯一の食物であるが、中には、一種類の木に「専門特化」しているコアラもいる。

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実験の過程で、クイーンズランド大学の専門家らは、ユーカリ・オブリクアを栄養源とするココアラの腸内微生物叢を、ユーカリ・ビミナリスを食べたコアラに移植した。

その結果、コアラは両種のユーカリを積極的に食べるようになった。

研究者らは、便微生物移植は将来、コアラの食餌の幅を広げ、新たな、より安全な生息地に移動させる際にも利用可能になる、と述べている。

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