統計局によると、ロシアの15歳以上の人口に占める就業者の割合は59.8%。全就業者の67.8%が男性。日本経済新聞によると、日本の2019年の就業者に占める女性の割合は記録的な44.5%だった。
世界銀行によると、西側諸国の2018年の女性の就業率は46~47%だった。
ロシア大統領付属国民経済行政アカデミーのエレーナ・ヤホントワ教授は、ロシア人女性の就業率がそれほど高くない理由は複数あるとの考えを示している。
一つ目は、一部の経営者による女性に対する差別が存在している。経済活動の低迷とそれに続く従業員削減において、まず女性が解雇の対象となっている。
2つ目に、ロシアでは地下経済が成長する可能性が存在しており、実際の雇用者数を計算することはできない。
3つ目に、女性の専門的技量のレベルが低く、現代市場では女性の才能に対する需要が少ない可能性がある。
またヤホントワ氏は「統計データに(政府の)出生率刺激対策や、家族や小さい子どもの世話を重視する一部の若い女性の数が影響していることに期待したい」と述べた。
統計局によると、2018年のロシアの労働力人口に占める失業者の割合は4.8%で、女性は4.7%、男性は4.9%と、女性の方が少なかった。
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