カムチャツカほどの多様な自然は世界でも類がない。カムチャツカの火山はどれもが地学的に異なる時代に誕生したことから、全て姿が違う。火山群はその環境および美的見地からの価値が認められ、ユネスコの世界自然遺産にも登録されている。
世界最高級のリゾート地「トゥリ・ヴルカーナ」に入れるとして投資家らが選んだ火山はヴィリュチンスキー、ムトノフスキー、ゴレールィの3山だが、その隣にそびえるソプカ・ガリャーチャヤ山も投資家らの関心をつかんだ。
未来の観光クラスターにはヴィリュチンスカヤ湾へ続く土地も含め、12か所が入っている。
「トゥリ・ヴルカーナ」リゾート地建設プロジェクトに挙げられた建設は、1500超の部屋数のホテル、アルペンスキーのトラスゲレンデおよそ20キロ、ロープウェー2台。夏のリゾートキャンプも機能し、年間40万人超の集客能力を有す。
ヴィリュチンスキー火山
ヴィリュチンスキー火山(標高2175メートル)は休火山(最後の噴火は紀元前8050年)。斜面の角度は15度から35度と極めて急なため、エクストリーム体験を好むツアー客が絶えない。南側の斜面には温泉が湧き、快適なリゾートに最適。フィッシング好きには北側斜面にいい釣り場の湖が持てはやされている。
ムトノフスキー火山
ムトノフスキー火山(標高2323メートル)はカムチャツカ火山群の中でも最も活発な火山活動がみられる。地下から噴き上げる間欠泉、ごぼごぼと音を立てる水だまりが多い。山を歩くと地面からも地熱が伝わる。火口は一方の側にひび割れが生じており、そこを伝って観光客らは頂上へと登る。ひび割れの下の部分は深淵が口を開けており、そこをめがけて流れ落ちる温泉の滝から、もうもうと煙が上がっている。
ゴレールィ火山
ゴレールィ火山(標高1829メートル)には11の火口がある。そのうち火山湖を成す2か所の火口には空の青が映り、薄青から紫を帯びた色までさまざまに色調を変える。活火山で最後に噴火したのは1984年。
ソプカ・ガリャーチャヤ山
同じく「トゥリ・ヴルカーナ」に入ったソプカ・ガリャーチャヤ山(標高721.4メートル)には温泉、温水のの河川、温水による滝もある。温水の川では岩石の河床を利用した温泉場が作られており、そこから望む山の斜面の鬱蒼と茂った森林は目に麗しい。
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