露航空機エンジンメーカー営業部長 イタリアで拘束=米司法省

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ロシア統一エンジン製造会社(ODK、露国営企業「ロステフ」傘下)のアレクサンドル・コルシュノフ営業部長が米司法省の要請によりイタリアで拘束された。コルシュノフ容疑者は米国の大手航空機エンジンメーカー「GE・アビエーション」に勤務していたマウリッツィオ・ビヤンキ氏と共謀して同社の企業秘密を盗んだ容疑で、最長10年の禁固刑に処される可能性がある。米司法省がプレスリリースで発表した。

米司法省の発表によれば、コルシュノフ容疑者とビヤンキ容疑者はイタリアのナポリ国際空港で8月30日に拘束された。起訴状の内容は5日付で公開された。

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ビヤンキ容疑者はオハイオ州に本社を置く航空機エンジンメーカーの大手「GE・アビエーション」の子会社で代表取締役の座にあった。ビヤンキ容疑者はGE社を退社後、ODK社にコンサル・サービスを提供するイタリアの「アエルノバ」社に再就職した。起訴状によれば、2013年から2018年にかけてビヤンキ容疑者はGE社の子会社から従業員を引き抜き、GE社の企業秘密をコルシュノフ容疑者に漏えいした模様。GE社の技術はロシア製のPD-14エンジンなどに転用されたと米司法省は考えている。

ロステフ社側は声明を発表してコルシュノフ氏にかけられた嫌疑を否定し、容疑者の釈放を要求している。また、東方経済フォーラムに出席中のプーチン大統領は5日、コルシュノフ氏の拘束は「悪意ある競争意識によるもの」と批判し、米司法省の行動は露米関係に悪影響を及ぼすと警告した。

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