この事件は極めて静かに進行した。地下鉄構内で男が突然、女性の喉にナイフを当て、券売機近くに座り込んだ。そのとたん、現場の状況は一瞬にして緊迫化した。規制線が貼られ、利用客の避難誘導が開始された。その隙に、普段着姿の小太りな男性がライフルのようなものを片手に現れ、犯人に見えない場所に腹ばいになった。
警察の2時間以上の説得にも犯人は一向に応じない。その時、例の普段着姿の男性が引き金を引いた。見事一発で犯人を射殺し、人質の女性は無事救出された。
Sniper shoots hostage-taker from between colleague's legs in South #China pic.twitter.com/4Xhjd0z82C
— RT (@RT_com) September 6, 2019
普段着姿の男性は、実は警察の凄腕スナイパー。小太りに見えても、難しい任務を遂行するために鍛えられた体躯の持ち主だったのだ。
8月30日、作戦成功に導いた警察官5名は表彰された。
作戦についたスナイパーは、犯人への心理的刺激を避けながら目立たずに狙撃ポイントを見つけるためにあえて普段着で作戦に臨んだと語っている。