ジョンソン首相は当初、解散総選挙に否定的姿勢をとっていたが、議会がEUからの合意なき離脱を延期する法案を用意したことに反発。9月4日に総選挙の動議を出したが、必要な票を得られなかった。野党からは、離脱延期と離脱の条件見直しをEU側と確認できた上であれば総選挙を承認するという案が上がった、首相は強硬姿勢を崩すことなく動議を提出したことで否決となった。
2度目の否決を受けてジョンソン首相は10月17日に予定されている欧州理事会で「国民の利益を守るべく全力で条件交渉を行う」と発言したが、EU離脱の延期を交渉する考えは否定した。
EU離脱をめぐる状況は袋小路に陥っている。英国はEUから10月31日に離脱することが決まっているが、議会は現在の離脱条件に反対している。さらには、合意なき離脱にも徹底的に反対している。一方のEUは、離脱条件に関する交渉再開を拒否している。
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