パイエット米大使は、2010年に沈没し、同港の処理能力を完全に活用することを妨げていた「オリガ」号の引上げに関連するイベントに出席した。引上げ費用の230万ドル(約2億4600万円)はアメリカが負担する。
大使は「アレクサンドルーポリ港の来るべき民営化に期待しており、アメリカの投資家が参加できる条件が出ることを大変期待している」と述べた。
大使はまた、浮体式LNG貯蔵設備やガス取引、その他プロジェクト用のエネルギーセンターとしてのアレクサンドルーポリ港の重要性を指摘した。
ギリシャ国防相は、「必要に応じて米軍が同港を使用することで、ギリシャとアメリカの戦略的防衛関係、ギリシャ軍との協力は一層強化されている。それにより地域の安定と安全保障が促進される」と述べた。
国境拡大
アメリカが他国の領土購入に関心を示すのは初めてのことではない。以前メディアは、トランプ米大統領がグリーンランド購入を希望していることを伝えた。グリーンランドはデンマークの一部であり、購入により北極圏のアメリカ軍プレゼンスを拡大する可能性が考えられた。トランプ大統領の計画にデンマークの政治家らは憤慨し、グリーンランド外務省は、グリーンランドは「ビジネスにはオープンだが、売買の対象ではない」とコメントを発表した。