ワリエワ選手は昨年すでに注目を浴びていたが、国際大会に出場するには小さすぎ、モスクワやロシア全国のノービス大会に甘んじていた。また当時は4回転を一つも跳ぶことができなかった。
ワリエワ選手のすごいところは?
ポイントは振付け、スケーティング、柔軟性、信じられないスピンにある(トゥトベリーゼチームの振付師であるダニイル・グレイヘンガウス氏曰く、世界でも彼女のような姿勢でスピンをする選手はいない)。
しかし当時のワリエワ選手が跳んでいたのは普通の3回転ジャンプだ。今では彼女はスケーティングやスピンの技術に加え、テクニカルの基礎点を大幅にアップした。
先日チェリャビンスクで行われたジュニアグランプリシリーズで、ワリエワ選手はフリープログラムで4回転トウループ+2回転トウループの連続を決めた。
ワリエワさん 4T-2T✨#KamilaValieva#КамилаВалиева#JGPChelyabinsk pic.twitter.com/9OxMtZkMo9
— はちみつ (@_hachimitsupooh) September 14, 2019
その後2つ目の4回転ジャンプを跳ぼうとしたが、空中で大きく横に傾き、転倒した。それでもワリエワ選手が2位にほぼ20点の差をつけて優勝するには何の支障もなかった。
トルソワ選手もザギトワ選手も影に隠れる?
ワリエワ選手はリア・ノーボスチのインタビューで、「回転数の多いジャンプが雲の上のような、特別なものとは思っていません。アレクサンドラ・トルソワ選手が4回転ルッツやトウループを跳んで、3回転半に挑戦する様子を毎日見ています。これらは全て、当たり前のものと考えられています」と答えている。
カミラ・ワリエワ
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/ ワリエワ選手が深刻なケガや成長期の体重の問題を回避できたら、トゥトベリーゼコーチは本物の大量殺りく兵器を育てていることになる。