大統領府の入口付近で行われているデモにはロシアの有名な俳優や映画監督、音楽家、アーティストらが参加している。彼らはそれぞれ建物の入口に近づき、「パーヴェル・ウスチノフに自由を」と書かれたプラカードを掲げて黙って立ち続けている。行動参加を希望する者によって長い列ができている。
SNSでは俳優たちが仲間の支援のためにフラッシュモブを行い、また、ウスチノフ被告の釈放を求める請願活動も取り組まれている。
На одиночные пикеты за осужденного на 3,5 года Устинова довольно бодро вышли актеры. Это очередь на постоять с плакатом pic.twitter.com/K6BlANrjPT
— Наташа Зотова (@natashazotova) September 18, 2019
ロシア連邦人権委員のタチアナ・モスカルコワ氏は、ウスチノフ事件の資料の調査を行うと表明した。また、以前、人権会議メンバーのエカテリーナ・ヴィノクロヴァ氏は、ウスチノフ事件に関する情報を、警察権力の乱用を含めウラジーミル・プーチン大統領へ報告すると語った。
ロシアのペスコフ大統領報道官は、ウスチノフ被告の件について質問を受け、ロシア大統領府は裁判所の決定や裁判官の行動についてコメントすることはできないと考えていると答え、「特定の問題を究明したり、状況をつかむことは大統領の特権ではない。もう一度繰り返すが、裁判所の判決があり、その判決に対して上訴する法的権利がある」と述べた。
モスクワでは8月3日、モスクワ選挙管理委員会が市議会選に立候補した数人の反体制派の届け出を拒否したことに抗議して、無許可の集会が行われた(集会についての詳しい記事はこちらへ)。