スプートニク:日本とは昨年11月、英国のキングスホルム・スタジアム(グロスター市)での親善試合で対戦していますね。ロシアは73分間にわたってリードし、得点を続けていたにもかかわらず、最後は日本勢に勝利をもぎ取られました。こうした素晴らしい試合展開にとなったのはどうしてでしょうか。また目前に迫った試合ではこれ以上の結果が出せると思いますか?
アルテミエフ・キャプテン:「あの時は状況がいくつか重なり、追い風となっていました。 我々の側のコンディションは上々で、ロシア・リーグの終わるころに、ある程度のピークに達していたんです。ちょうど、リン・ジョーンズ新監督とトレーニングを開始したばかりで、プレーでは大きな進化が出始めていました。
こんな試合をやった後では、日本は我々とはかなりの苦戦を強いられると覚悟しているでしょう。 だからかなりハードで緊張した対戦になるはずです。そりゃ、勝ち目があるのは日本の方ですよ。世界ランキングではトップ10に入っているし、順位もロシアより10位も上ですからね。それでも、この日が日本の勝利記念日とならないよう、全力を尽くそうと思っています。
ロシアがラグビーのワールドカップに出場するのは今回がわずか2度目で、まだ一度も勝ったことがありません。だから良いプレーを見せつけるだけでも、大きなことを達成したのに等しいんです。」
間近に迫った日本代表との試合について語った、ロシア代表フォワードのエフゲニー・マトヴェーエフ選手の談話がロシアラグビー協会のサイトで紹介されている。
さて、日本代表にロシアが勝利する確率だが、以前、リン・ジョーンズ監督はロシアのメディアからの問いに勝率「25%」と答えていた。ジョーンズ監督はこの予測を、日本チームはワールドカップに向けた準備を数年間にわたって行っているのに対し、ロシアチームの準備は自分の元でわずか1年しか行われていない事実をふまえた、最大限現実的なものと評している。それでもジョーンズ監督は、これまでの準備には満足しており、ロシア代表はどの相手にとっても、手強い相手となることは間違いないと太鼓判を押している。