報道によると、サイモンさんがこの弾丸旅行でベッドに横になれたのはたったの2回。それもホテルと洞窟でだ。この強行軍でサイモンさんは主に飛行機かタクシーで睡眠を取らなければならず、通常、旅で楽しみな食事も機内食で間に合わせた。
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9月8日の早朝、サイモンさんは、下着とTシャツ2枚、ジャージパンツ、カメラだけを小さなバッグにつめて英国マンチェスター空港からイタリアの首都ローマへ飛び立った。そこで2時間を古代競技場コロッセオ見学に費やすと、すぐさまエジプトへすっ飛んだ。
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サイモンさんはエジプトのホテルで5時間休んだ後、タクシーでギザの大ピラミッドへ向かった。
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今日まで現存する世界七不思議の1つを仰ぎ見た後、サイモンさんは、今度はヨルダンへ飛んだ。
サイモンさんはヨルダンで古代都市遺跡群ペトラを見学する前に、近くの洞窟で仮眠をとったが、この「宿泊」費は46ユーロ(約5500円)もかかった。
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今度はヨルダンからインドへ。この時点でサイモンさんの弾丸旅行は4日目。タクシーで4時間かけてインド北部アーグラ市にある墓廟タージ・マハルに向かい、そこで1時間を過ごした後、再びタクシーで空港へ取って返し、中国の北京へ飛んだ。今度の目的地は万里の長城だ。
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風のように中国を去ったサイモンさんが向かった先はメキシコ。マヤ文明の遺跡チチェン・イッツァを見るためだ。
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疲れ知らずのサイモンさんは、コルコバードのキリスト像を見るために、最終目的地のブラジルの都市リオデジャネイロへ渡った。これで世界七不思議は全て制覇された。
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9月14日の昼、旅行開始からきっかり6日と9時間3分後に、サイモンさんはすでに英国に帰国。世界七不思議を7日以内に見てまわるなんてミラクルとしか言いようがない。「この弾丸旅行をやり遂げたことが自分でも信じられません」とサイモンさん自身が驚いている。