サウジアラビアで起きた石油関連施設への攻撃には複数のドローン が使用され、 千キロを超える飛行の後に攻撃が実施された可能性も指摘されてい る。欧州各国などでは、 ドローンを使用した攻撃に対する実践的な対応も進められており、 空港などにすでに配備が行われている。日本国内では、今年6月に は航空法が改正され自衛隊や米軍基地周辺でのドローンの飛行が禁 止された。
今後のドローン対策として防衛省は、来年度予算案の概算要求に、 ドローンの飛行を特殊な電波発信のよって妨害する装置や、 網での捕獲といった対策を講ずるための費用を盛り込だ。
しかし、 海外では一度に手の平サイズのドローンを数十機同時に遠隔操作し たり、 複数の施設への同時攻撃などの研究が進められていることから、 同省としては、 安価でレーダーでの発見が難しいドローンの軍事利用はいっそう進 められると危惧している。
こうしたことを背景に防衛省では、 サウジアラビアと同様の攻撃への対策を強化するため、 国内の防衛のさらなる対策を研究していくことにしている。