警察発表では、フェアフィールドで10日、はじめてイチゴの中から針が発見。
2件目は22日にエルサムで発生したもので、被害者が治安維持機関に23日に届け出た。 30歳の誕生日を迎えた女性がイチゴのケーキを受け取ったが、そのケーキのイチゴの1つから針が見つかった。
いたずらか「食料品テロリズム」か
昨年の9月、オーストラリアの農家で生産されたイチゴから裁縫針が発見され、針が混入されたのは少なくとも7生産者にのぼるとされた。この一連の事件の後、警察当局は大規模な連邦捜査を開始。捜査の結果、バナナやりんご、西洋梨からも針が発見された。
新鮮なフルーツやイチゴから針が見つかった事件はオーストラリア警察だけで230件を数えた。50代の女性作業員ミ・ウット・チン容疑者が犯人として検挙された。彼女はイチゴ農園の作業員の1人で現在裁判の開始を待っている。しかし、針が仕込まれる事件は続いている。
当局は消費者にイチゴを食べる前にカットするように注意を呼びかけ、また、犯人逮捕に協力した者に10万オーストラリアドル(7万ドル)を支払うことを約束した。オーストラリアのチェーンストア「ウールワース」は、国内のすべての店舗で裁縫用針の販売を中止した。
また、オーストラリアのスコット・モリソン首相は、この恐ろしい犯罪に対し「食品販売妨害」として最高15年の懲役刑を発表した。