「私の人生は地獄と化した」
兆候が現れたのは2月前。目に痛みを覚えたサテニクさんは最初、歯医者さんの受診で目に埃が入ったのだと思ったという。家族もどうしてこうなったのか、原因がわからない。
サテニクさんは取材する記者たちに目の痛みを嘆きながら、「毎日が地獄です」と語っている。
サテニクさんは眼科医の診断を仰いだが、眼科医もお手上げだった。家族は娘を隣町に連れて行き、それでもらちが明かなかったので、首都エレバンにまで行ったが、そこでも結局、原因を突き止めることはできなかった。サテニクさんの親族は、今までに例のない症例を目にした医師たちは、サテニクさんの話をまともに取り合わなかったという。
スプートニク・アルメニアの報道によれば、サテニクさんの目から出てきたクリスタルはすでに鑑定に出されているものの、いつ結果が出るかはわからない。サテニクさんの病気についてはアルメニア保健省がすでに関心を持って調べている。
サテニクさんの親類は、サテニクさんに外国で治療を受けさせたくても、一家にはお金がない。サテニクさんの夫は重度の障害者で、夫の両親も年金だけが頼りであり、サテニクさんの母親も女手ひとつで4人の子どもを育て、資金はない。
何が原因なのか
サテニクさんを見た眼科医のタチヤナ・シロヴァ氏は、こうした現象は極めて稀だと語っている。
一つ考えられる説は、涙の中に含まれる塩分濃度が高くなり、何らかの原因で迅速に結晶化が進んだというもの。シロヴァ氏はレンTVからの取材に次のように語っている。
「涙というのは血液に似た体液です。遺伝によって、または目ないし体全体の炎症によって涙の成分に異変が起こっていることもありえます。」
シロヴァ氏は、代謝が乱れると同じような結晶は肝臓、腎臓に現れる恐れがあるので、サテニクさんは全身の健康診断を行うべきだと語っている。
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