アルテミエフがロシア帝国時代のアスリートスタイルの口髭をたくわえ、見事な英語で話す様子はミームとなり、全世界に瞬く間に広まった。
ロシア代表は最初の2試合は最強国らとの対戦を強いられ、対日本を10対30、対サモアを9対34といずれも敗退している。試合後、アルテミエフはいずれの試合後も、対戦相手とファンを称え、その一方で試合を振り返り、結果に関わらず、ロシアのチームは試合を経るごとに力をつけてきていると感想を表した。
対サモア戦では、相手チームがアルテミエフに対し、かなり粗暴なプレーをしかけてきたにもかかわらず、アルテミエフはサモアの「兄弟ら」に挨拶を贈る余裕を発揮した。
アルテミエフは、「この試合ではポジティブな場面がとても多かったです。感情の高ぶりが収まった時点でこれらすべてを入念に考察せねばなりません。世界最強のチームとプレーする機会を得たことで、これが国際試合で歩を進めるチャンスにつながります。ロシアのラグビーをいい面から見せることができるよう頑張っていきます」とさわやかに答えた。
.@russiarugby captain Vasily Artemyev gives great interview after his sides tough loss against Samoa #RWC2019 pic.twitter.com/DMHCfD9hHC
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) September 24, 2019
コメントにユーザーたちはアルテミエフの見事に整った口髭とスマイルに目を見張り、その英語の完璧な発音に「理想的!」「エクセレント!」と感嘆のセリフを書きこんでいる。
「ヴァシリーとロシア代表の虜になってしまったよ。」、「ラグビーにとってはこれ以上ないコマーシャルだね」、「今時のキャプテンへのインタビューの中ではこれは最高だと思う」とファンたちの賛辞は続く。
アルテミエフは「クラスヌィ・ヤール」クラブ所属。高校生の時にアイルランドへ渡り、教育を受けた。2006年から2009年、ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンの法学部で学び、この間に英語をマスターしている。
2018年11月にラグビーのロシア代表は日本代表とのテストマッチを英国のグロスターで行い、敗れている。その際、日本代表は32:27のスコアーで勝利したが、ロシア代表は73分間に渡りゲームをリードしていた。
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