26日に公表された内部告発書では、トランプ大統領が7月25日にウクライナのゼレンスキー大統領に電話で、バイデン前米副大統領の調査を求めたとしており、ホワイトハウスが前日に同会談の大まかな記録を公表したことによるダメージを増幅させた。
今回の内部告発は大統領罷免を求める民主党を勢いづかせた一方、共和党はおおむねコメントを控えている。
トランプ氏は26日に非公開の会合で米外交当局者らに「戦争だ」、内部告発者は「スパイも同然だ」と述べ、自ら状況を悪化させた。
スーザン・コリンズ上院議員(共和党)は「内部告発者に対するあまりにひどい不当な言い回し」と記者団に不満をあらわにした。
トランプ大統領はモラー特別検察官によるロシア疑惑捜査を無傷で乗り切った。しかしウクライナ疑惑で最も不利な事実は大統領自身の発言に由来する。ホワイトハウスが公表した記録に残された同氏の発言は、内部告発者の主張をおおむね裏付ける。
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