モスクワ市裁判所 有罪判決の俳優に 3年半の求刑から減刑

© Sputnik / Eugene Odinokov / メディアバンクへ移行パーヴェル・ウスチノフ
パーヴェル・ウスチノフ - Sputnik 日本
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モスクワ市裁判所は、俳優パーヴェル・ウスチノフ被告に対し、3年半の矯正所生活の求刑を1年の執行猶予に減刑する判決を下した。これまでの判決ではウスチノフ被告には、8月3日、モスクワ市中心部の無許可の集会において特別任務機動隊(略称「オモン」)の職員に対して暴力をふるったとして3年半の矯正所生活の判決を言い渡されていた。

ウスチノフ被告に有罪判決が下されると、被告を支援しようと俳優、人権擁護家、政治家、一般市民が立ち上がり、検察に対して求刑を取り下げるよう請願し、弁護士らも弁明を主張した。ウスチノフ被告自身は集会の当日、自分は「単に立って、友人に電話をしようとしていた」瞬間に拘束されそうになったと説明している。

第一審では逮捕の瞬間のビデオは証拠材料として検討せず、被害者と目撃者の証言に基づいて、判決が下された。ビデオは上告が行われるまで検討されなかった。

ビデオには何が映されていたか

問題のビデオはTV局「ドジチ(雨)」のヴァシリー・ポロンスキー記者とアムネスティ・インターナショナルの職員オレグ・コズロフスキーが撮影。映像に映っているウスチノフ被告はスローガンも叫んでおらず、抗議集会にも参加せず、拘束された際も抵抗もしていない。

ウスチノフ被告の反応

ウスチノフ被告自身はこの事態を「なぜかいくつかの状況が下手に重なった」と見ている。ウスチノフ被告は第一審の却下と無罪判決を請求して、こう語っている「弁護団の弁明は本当です。私は流血を望みません。職権乱用で(治安維持機関の)職員が罰せられるのも望みません。」ウスチノフ被告に対する裁判判決が出された後、被告弁護団は上告する方針を明らかにしている。


モスクワでは8月3日、モスクワ選挙管理委員会が市議会選に立候補した数人の反体制派の届け出を拒否したことに抗議して、無許可の集会が行われた(集会についての詳しい記事はこちらへ)。

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