モスクワ地下鉄は、ラッシュアワーはエスカレーターの両側を使うよう利用客に求める情報キャンペーンを開始した。
スピーカーによる呼びかけに加え、背中にメッセージをつけた地下鉄職員がラッシュアワーにエスカレーターに乗るようになった。背中のメッセージには、エスカレーターの両側を使うことで利用客の列は30%緩和できる、と記されている。
モスクワ地下鉄は、「エスカレーターの片側利用は正しいのでしょうか?驚くことに、そうではないのです。もし両側を使うと、登り(あるいは下り)の時間は短くなります。それだけでなく、エスカレーター前の人の数が少なくなります。ということは押し合いがなくなります」とキャンペーンの主旨を説明している。
モスクワ地下鉄は、2016年に英国で行われた、片側利用をやめた場合の効果を示した調査を根拠としている。
この実験が行われた地下鉄駅では、エスカレーターの通行率が30%上がった。