警察は動画を投稿し「400万人がロサンゼルスを自分の家と呼んでいる。400万のストーリー。400万の声... 時には何か美しいものを聞くためにただ立ち止まり、その声の一つを聞く必要がある」と書き込んだ。
ジャーナリストたちは歌っている女性が誰なのかを明らかにするため、取材を開始した。ロサンゼルスのアルメニア人コミュニティの関係者は、テレビ局ABCに、この女性には家がないと話した。また、その後まもなく、女性はロシア語を話していることがわかった。
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数日後、ABCとロサンゼルス・タイムズ紙はほぼ同時に女性を探し出し、取材を行った。女性は、自分の名前はエミリー・ザモルカで、年齢は52歳、24歳の時にロシアから米国に移住したと語った。ザモルカさんはプロのヴァイオリニスト兼ピアニスト。子どもの頃にテレビ放送のオペラ歌手の真似をして歌うことを学んだという。
米国では音楽を教えていたが、2005年に健康上の問題が生じ、ロシアの友人たちがロサンゼルスの病院で治療を受けるのを手伝ってくれたものの、その後、支援が途絶えてしまったという。
ザモルカさんはやりくりするためにカフェやレストラン、さらには路上でも働いたが、ある時、ヴァイオリンが盗まれてしまった。
ザモルカさんの歌の美しさに感動した警察官は、録画の許可を求めた。ザモルカさんは、動画をインターネットに投稿しないことを条件に同意した。
現在、ロサンゼルスの警察は、ザモルカさんが新しい家に住むための資金集めを開始した。必要な6万5000ドルのうち、すでに4万6000ドル超が集まった。
この度、ザモルカさんは、ロサンゼルスで開催のイタリアの遺産を称賛するフェスティバルのオープニングに招待された。
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