ロイター通信の報道によると、落札価格は開始価格の5倍で、バンクシーの作品では過去最高となった。
これまでのオークション最高落札額は2008年にニューヨークのザザビーズで落札された「Keep it spotless」の190万ドル(約2億)だった。
#AuctionUpdate Monkey Business 🐒🍌: #Banksy’s monumental painting of the House of Commons overrun with parliamentary primates sells to applause at £9,879,500 - 9 times its previous record - after a 13 minute bidding battle. pic.twitter.com/5LPR5BlgCH
— Sotheby's (@Sothebys) October 3, 2019
今回落札された「Devolved Parliament」の大きさは横4メートル、縦2.5メートルで、バンクシーの絵画の中で一番大きな作品。英国議会下院が描かれているが、議員の代わりにチンパンジーやオラウータンが議員の席や、さらには議長の席にも座っている。バンクシーはサルやネズミなどをよくモチーフにしている。2003年には英国の女王エリザベス2世をチンパンジーの姿で描いた。
正体不明のストリートアーティストのバンクシーは、ずいぶん前からグラフィティ(落書き)への鋭い政治的または社会的コメントで知られている。
バンクシーは今回もその作品に「Devolved Parliament」という挑発的な名前を付けた。これは2つの意味にとれる。Devolvedとは自治議会に対して使われる一般的な法律用語であると同時に、退化の意味もある。
バンクシーは今回もその作品に「Devolved Parliament」という挑発的な名前を付けた。これは2つの意味にとれる。Devolvedとは自治議会に対して使われる一般的な法律用語であると同時に、退化の意味もある。
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