ドゥテルテ大統領は、「私は娘のキティを見舞わなければいけない。彼女はデング熱を発病した。しかし、命に別状はない」と述べた。
同紙によれば、ベロニカ・キティ・ドゥテルテ氏は、危険なデング熱用ワクチン「Dengvaxia」の接種を受けた89万1千人の子どもの1人。
Kitty Duterte contracts dengue https://t.co/fD3gCrtQ33
— ABS-CBN News Channel (@ANCALERTS) October 7, 2019
2016年、フィリピンの3つの地域でデング熱用ワクチン「Dengvaxia」の接種が行われた。「フィリピン・スター」紙によれば、約70万人が接種を受けている。その結果、3千人超が熱病の疑いで入院し、そのうち約600人の患者が死亡。そのためキャンペーンは中となった。
2018年の8月、フィリピン保健省はデング熱の急激な流行に関わっていくつかの地域で非常事態体制を導入した。デング熱の発症に関しては昨年の1月から7月にかけて14万6062件が報告されており、これは前年同時期より98%増加している。
強い頭痛や高熱、内出血といった症状が現れるデング熱は、何よりも再発リスクが危険だ。デング熱のウイルスには4つの型があり、感染しても免疫を獲得できるのは、そのうちの1つの型だけ。繰り返し感染すると、1度目より症状が悪化し、死亡したケースの大半は再感染に関係している。