「進みたいときに進む」:全身まひの男性が外骨格スーツで歩行

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グルノーブル大学の学者たちは、フランスの研究センター「クリナテック」の研究者らとともに全身まひ患者が歩行したり、腕を動かすことができる外骨格スーツを開発した。CNNが報じた。

ティボーさん(28)は、高さ12メートルのバルコニーから落下して脊髄を損傷したため、歩くことも腕を動かすこともできない。だが外骨格スーツのおかげで、腕を動かし、145メートル歩行した。

学者らは、ティボーさんの脳の感覚運動関連領域に2つのセンサーを埋め込んだ。アルゴリズムがリアルタイムで脳の信号を読み取り、外骨格に送信し、外骨格の動きに変える。

ティボーさんは外骨格スーツを使用する前、長期間にわたってシステムを思考で制御することを学んだ。準備期間は2年間で、訓練はビデオゲームの形式で行われた。

ティボーさんは「外骨格スーツで明日帰宅することはできないが、歩くことができるようになった。進みたいときに進み、止まりたいときに止まれる」と語った。

BBCによると、ティボーさんは外骨格スーツを着て歩いた時は「初めて月に降り立った人になったようだった」と語ったという。

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