ティボーさん(28)は、高さ12メートルのバルコニーから落下して脊髄を損傷したため、歩くことも腕を動かすこともできない。だが外骨格スーツのおかげで、腕を動かし、145メートル歩行した。
学者らは、ティボーさんの脳の感覚運動関連領域に2つのセンサーを埋め込んだ。アルゴリズムがリアルタイムで脳の信号を読み取り、外骨格に送信し、外骨格の動きに変える。
ティボーさんは外骨格スーツを使用する前、長期間にわたってシステムを思考で制御することを学んだ。準備期間は2年間で、訓練はビデオゲームの形式で行われた。
ティボーさんは「外骨格スーツで明日帰宅することはできないが、歩くことができるようになった。進みたいときに進み、止まりたいときに止まれる」と語った。