オリガさんが日本語弁論大会に出場を決めたとき、このテーマはすぐに頭に思い浮かんだ。日本語を学ぶことを決めたのも剣道がきっかけだったし、現在の夫とも、剣道を通じて知り合った。剣道は文字通り、オリガさんの人生を変えたのである。
オリガさん「全国大会に出られる、とさえ思っていなかったので、この結果を受けてとても満足しています。親しくしている多くの皆さんが応援に来てくれて、力をもらえました。ステージに出るまで心配していましたが、スピーチを始めてからは、退場の瞬間まで、緊張しないで集中することができました。スピーチを聞いてくれた皆さんが、笑ったり、拍手したりして、リアクションをとってくれたのが、とても嬉しかったです。聴衆の方々に私のスピーチを気に入ってもらえたことが、私にとって一番の賞です。ここまで来るのに、支えてくださったすべての方に深く感謝します。」
10年以上にわたってオリガさんと親交があり、この日も知人と一緒に応援にかけつけたのは、千葉県船橋市に住む氏家義之さんだ。オリガさんにとって、氏家さんは日本のお父さんのような存在だ。氏家さんはもともと自宅で海外からの留学生を受け入れており、オリガさんが高校時代に初めて日本へ来たとき、縁があり氏家さん宅にホームステイをすることになった。氏家さんは、オリガさんの滞在中、剣道に打ち込むオリガさんのために剣道の稽古場まで車で送迎してあげたり、飲み物を用意してあげていた。
氏家さん「オリガさんは日本語も素晴らしいし、日本人より日本人らしい心を持っています。オリガさんの優勝を確信していましたし、その通りになって、本当に嬉しいです。」
残念ながら全国大会の動画はないが、オリガさんが地方予選で優勝した際の動画を下記で紹介するので、ぜひ聞いてみてほしい。オリガさんの日本武道への造詣の深さに、 胸が熱くなる。
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