先にリャブコフ外務次官は米国側に対し、同様の対応も検討すると発言した。リャブコフ外務次官によれば、この「ビザ戦争」はロシアでなく、米国が仕掛けたものであり、「同様の報復も検討している」とした。
この点について、ヴェルシーニン外務副大臣は露紙「イズベスチヤ」の取材に応じた中で、同じ報復は難しいとの見解を示した。ロシアでは米国ビザの発給拒否について報復を求める声が上がっており、「いずれにせよ反発や報復は行うべき」とした。しかし、今回、米国側が発給しなかったのは国連総会に出席するために必要な「国連用」の入国ビザであり、二国間関係で必要とされるビザではない。そのため、国連本部がニューヨークにある以上、「同様の対応は行えない」との見解をヴェルシーニン外務副大臣は示した。
ただし、米国人がロシア入国ビザを申請する際は、発給審査の基準をより厳密にする意向を示した。
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